増毛後の姿をリアルに感じられる描写力、お客様とのイメージ共有が楽になりました
総合毛髪関連企業「アデランス」。業界初、タブレット端末で増毛後の姿を仮想体験できる「アデランス ヘアシミュレーション」を導入されました。モーションポートレート技術を活用して増毛量・毛質・カラーなどを3Dで描画します。カウンセリング時にリアルな増毛状態を把握できると好評です。
株式会社アデランス WEBインテグレーション室長 兼）宣伝部 マネージャー
金子英司さん
手描きの増毛図とウィッグだけでは限界があった
初めてご来店いただいたお客様には詳しくヒアリングを行い、現状の確認と今後どうなりたいかをお聞きします。これまでは、増毛後がどのような髪型になるのかお伝えするために写真を出力して手描きで髪の毛を描き入れていました。しかしカウンセラーのスキルによって再現性が違ってしまいます。お客様にしても手がかりが手描きの絵や同毛量のウィッグだけなので、なかなか想像が難しい状態でした。
ここでうまくイメージが共有できないと、施術開始からお客様が不信感を持ってしまいます。「こんなはずではなかった」と一度でも感じられると、その後はどれだけ完全にフォローしても信頼を取り戻すのは大変です。ならば3D描画でなるべく正確に「増毛後」を伝えられないかと考えました。
髪1本の緻密な描写と、細かいパラメータ設定が可能
モーションポートレート社とは3Dヘアスタイルシミュレーション「かみラボ」開発からのおつき合いです。いわゆる髪型着せ替えサイトで、顔写真に髪型データを載せる技術は知っていたのですが、別アプリで同社の「まつ毛エクステ」シミュレーション技術も見て頭髪で応用できないかとご相談しました。1本1本の描画力が細かく、これならリアルな画像になるのではと思ったからです。
試作には少し時間がかかりましたが、実際の写真に合わせても違和感のない、高品質な増毛シミュレータができました。今は簡単な操作で髪の毛を100本単位で10万本以上まで増やしたり、白髪の割合をコントロールしたり、分け目や色味を変えたりが可能です。手描きよりはるかにわかりやすい画像を提供しています。
イメージ共有が容易になり「少しずつ」のオーダーにも対応
カウンセラーがお話を聞いた後に技術者が増毛の施術をします。具体的なイメージを簡単に共有できるので、カウンセラーとお客様、カウンセラーと技術者の認識のギャップは少なくなりました。
男性は特に「少しずつ増やしたい」というニーズがあります。女性はガラッと変身させたい傾向がありますが、男性は気づかれずに自然に増やしたい人が多い。ヘアシミュレーションがあると100本単位で描画できるので、細かいニュアンスがわかります。手描きだと描いては消し、をくり返さなければいけません。それに比べるとずいぶん現場は楽になりました。
画像をキャプチャしてご家族に相談する方もいます。これからも新しいツールの新しい使い方を発見して、販促につなげたいと思います。
